臨床工学科

臨床工学科は、医療機器管理業務、血液浄化関連業務、人工呼吸器関連業務、循環器業務、手術室関連業務、内視鏡業務など院内で様々な業務に従事しています。安心安全で高い医療技術を提供するため、積極的に学会認定資格を取得する等、スタッフ一同、日々研鑽に努めています。法改正により2021年に臨床工学技士の業務範囲が追加されたため、今後も業務範囲拡大に対応できるよう人材育成を行っていきます。

業務内容

血液浄化業務

透析装置の保守点検を始め、透析液の水質管理、透析効率の評価、エコー下穿刺、 PTA（経皮的血管形成術）介助などの業務を行っています。日本透析医学会が定める厳しい水質基準をクリアし、清浄度の高い「超純粋透析液」を維持するため徹底した水質管理を行っています。
また、個人用のRO装置および透析装置を有しているため透析センター外での出張透析も実施可能です。
血液透析だけでなく腹水濾過濃縮再静注法（CART）や顆粒球吸着療法（G-CAP）など特殊血液浄化療法にも対応しています。

設備

循環器業務

各種造影検査や血管内カテーテル治療、ペースメーカーなどの不整脈治療にも携わります。また、植え込み型電気デバイスCIEDsをご使用の方の外来定期チェックも実施しています。

医療機器管理業務

ME機器管理システムを導入し、医療機器がいつでも安心して使用出来るよう、院内約1,000台を管理しています。保守点検の他、人工呼吸器その他使用中安全点検ラウンド、RST活動、スタッフへの医療機器安全使用研修を行います。

（医療機器管理室内の様子）

手術室関連業務

麻酔器をはじめ、電気メスや周辺機器の保守点検などを行います。また、2023年2月に開始したロボット支援下内視鏡外科手術では保守管理、術前準備、術中の機器管理やトラブルにも対応しています。
医師のタスクシフトを受け、2025年1月から消化器外科、6月からは呼吸器外科においてスコープオペレーター業務を開始しました。