消化器外科

Gastrointestinal Surgery

  • 基本情報
  • 主な疾患と治療法
  • 医師紹介

入院手術を担当している外科医は3名ですが、全員が消化器外科専門医を取得しています。また、そのうち2名は消化器外科指導医も取得していますので、消化器外科では必ず専門医の手術をお受けいただくことになります。
当院で行っている、主な消化器外科手術の疾患は、胃癌、大腸癌、胆石、鼠経ヘルニアなど、予定手術で行う症例はもちろん、腸管穿孔や絞扼性イレウス(血流障害を伴うもの)などの緊急手術が必要な症例、虫垂炎や胆石性胆嚢炎、癒着性イレウスなどの準緊急手術にも対応しています。
消化器外科では一般的な開腹手術だけではなく、腹腔鏡下の手術も積極的に取り入れています。現在、約半数の手術は腹腔鏡で行っています。当科で施行可能な主な腹腔鏡下手術を以下に示します。

  • 食道裂孔ヘルニア手術
  • アカラシア手術
  • 胃切除術
  • 胃全摘術
  • 結腸切除術
  • 直腸切除術
  • 直腸切断術
  • 胆のう摘出術
  • 虫垂切除術
  • 腸管癒着症手術
  • 腹壁瘢痕ヘルニア手術
  • 鼠経ヘルニア手術
  • 閉鎖孔ヘルニア手術

全ての症例で腹腔鏡下の手術が可能なわけではありませんが、傷が小さく、低侵襲で、術後の回復が良いことから、体に優しい手術法だと考えています。ただ、疾患、病状によっては根治性が得られるかどうか、はっきりしていないものもありますので、疑問がありましたら気軽にご相談ください。

当科ではガイドラインから逸脱した、研究目的の特殊な手術は行っていません。標準的な手術治療を安全に、そして確実に行うため、消化器内科や放射線画像診断科と合同カンファレンスを定期的に行い、病状はもちろんのこと、患者さんの状態なども見極め、その方にとって最良な方法を専門医として検討した上で手術治療を提供しています。また、当院は総合病院ですので、呼吸器系、循環器系、肝臓、腎臓などに疾患を有する患者さんに対しても、複数科共同で治療にあたることが可能です。

胃癌
明らかな遠隔転移がなく、胃カメラによる内視鏡切除が困難な症例に対し、手術治療を行っています。病状や患者さんの全身状態を念頭に術式を選択しています。
大腸癌
胃癌同様に、遠隔転移がなく、大腸カメラによる内視鏡切除が困難な症例に対し、手術治療を行っています。大腸癌は年々増え続けており、当院でも多くの症例を扱っています。
胆石・胆嚢炎
胆のう結石(胆石)が原因の胆嚢炎は強い腹痛を来し、救急外来を受診される方も多い疾患です。当院では過去2年間に100例の腹腔鏡下胆のう摘出術を施行しておりますが、腹腔鏡での完了割合は99%です。
鼠径ヘルニア
鼠径部が膨隆する鼠径ヘルニアは場合によっては腸管が嵌頓し、壊死を起こす可能性があります。慌てる必要はありませんが、手術しか治す方法がないので、自覚症状がある方は、ご相談いただきたいと思います。
虫垂炎
通称、「盲腸」と呼ばれている虫垂炎に対しては、以前のように緊急手術することはなくなっています。可能な限り抗生剤で急性期を乗り切り、待機的に虫垂切除を行う方が、合併症の少ない、安全で確実な治療実績が得られるからです。当院でもこの方法が可能です。
その他
症例数は少ないですが、その他の消化器癌に対する診断治療も可能な範囲で行っております。また、食道裂孔ヘルニア、アカラシア、腸閉塞、腹壁瘢痕ヘルニア、閉鎖孔ヘルニアなど色々な手術治療が可能です。
主任部長
石川 晋之(いしかわ しんじ)
外科部長
赤星 慎一(あかほし しんいち)
医長
髙城 克暢(たき かつのぶ)
診療時間
【 平日 】午前 8:30 ~ 11:00※予約のある方は指定の時間
休診日
土曜、日曜、祝日、年末年始(12月29日〜1月3日)※急患はこの限りではありません。

〒865-0005 熊本県玉名市玉名550番地

FAX:0968-73-2867(代表)  FAX:0968-73-5300(医療福祉連携室)