手術支援ロボットの導入

da Vinci Xi

前立腺癌に対する根治治療のひとつに前立腺を取り除く手術療法があります。従来の方法である開腹手術は出血量が多く、術後の尿漏れや勃起障害などの排尿・性機能を保つことが難しいとされます。一方で手術支援ロボットが開発され、日本国内では2013年に前立腺癌に対するロボット支援下前立腺摘除術が保険で認められました。その後急速に国内で手術支援ロボットが広まっていき、500台近くが導入されています。
当院では県北エリア初となる手術支援用ロボットda Vinci Xi導入が決まり、2023年2月に最初のロボット支援下前立腺摘除術が行われました。その後も順調に症例数を伸ばし、加えて4月からはロボット支援下膀胱摘除術も開始しています。​

1)鉗子に関節がある

従来の腹腔鏡手術用の鉗子と異なり、ロボット用の鉗子は関節機能を備えており、自在に曲げることができ、適切な角度、方向で切ったり縫ったりすることができます。狭い空間でも鉗子の先が届くので小さな創で手術が行うことができます。そして手ぶれ防止機能がついており、安全面の性能も高いです。

2)よく見える

腹腔鏡手術のため、出血が少ない手術が可能です。3D画像で、距離感がつかみやすく、10倍以上の拡大視野で得ることが可能なため、解剖学的に正確なラインでの手術が可能となります。

  • 1)開腹手術に比べると手術時間が長い
  • 2)鉗子に触覚がないので力のかかり具合がわかりにくい

今後はさらに、腎癌に対するロボット支援下腎部分切除・腎摘除術を始めるべく準備を整えているところです。

※未治療脳動脈瘤や閉塞隅角緑内障患者さんや、その他の既往歴・合併症などでロボット支援前立腺手術ができない場合があります。また、前立腺がんにはさまざまな治療方法がございます。お気軽に泌尿器科外来までご紹介ください。

診療時間
【 平日 】午前 8:30 ~ 11:00※予約のある方は指定の時間
休診日
土曜、日曜、祝日、年末年始(12月29日〜1月3日)※急患はこの限りではありません。

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