- 基本情報
- 主な疾患と治療法
- 医師紹介
泌尿器科について
泌尿器科は主に尿を生成する腎臓と尿の通り道である尿管、膀胱、尿道、および男性生殖器(陰茎・精巣・前立腺)などを専門に診る科です。
近年、PSA健診の普及により前立腺がんの患者が、高齢化や生活習慣病などの影響により排尿障害や尿路結石の患者さんが増加しています。当院では2023年2月より熊本県北エリアで初の手術用ロボットを導入し、前立腺や膀胱のがんに対し年間30例以上のロボット支援下手術を行いました。また尿路結石レーザーを用いた経尿道的内視鏡砕石術 (県内有数の施行数)や腎腫瘍に対する腹腔鏡による手術など内視鏡・腹腔鏡を用いた低侵襲な手術を多数行っており、各地域より受診いただける患者さん、手術件数ともに増加している状況にあります。
現在、県北唯一の泌尿器科常勤のある病院として、泌尿器患者さんに高度医療を提供することに加え、高齢化社会における地域医療の必要性に重点を置いて各職種と連携して生活の質の向上に努めています。なるべく県北地域で完遂できるように治療を行うことを基本としますが、放射線治療、高度な薬物療法などについては、熊本大学病院や近隣施設と連携して治療にあたることもあります。
健康寿命が意識される近年ですので生活の質を高めるため、頻尿や尿失禁、排尿に関する症状などもお気軽にご相談ください。スタッフ一同心よりお待ちしております。
主な疾患と治療法
- 前立腺がん
- 前立腺生検による診断と、治療として手術療法(ロボット支援腹腔鏡下前立腺摘除術、精巣摘出術)、ホルモン療法、化学療法などを行っています。放射線治療に関しては近隣医療機関と連携して実施しています。
- 腎細胞がん
- 大きな腫瘍には根治的腎摘除術、小さな腫瘍には(ロボット支援)腹腔鏡下腎部分切除術を行い、進行した患者さんには化学療法(分子標的薬治療、免疫チェックポイント阻害剤)など実施しています。
- 膀胱がん
- 経尿道的手術、根治的膀胱全摘除術(回腸導管造設、新膀胱造設)、化学療法(抗がん剤、免疫チェックポイント阻害剤)など診断・治療を一貫して行っております。
- 腎盂・尿管がん
- 尿管内視鏡検査・生検、腹腔鏡下腎尿管全摘除術、化学療法(抗がん剤、免疫チェックポイント阻害剤)など診断・治療を一貫して行います。
- 精巣がん
- 高位精巣摘出術、後腹膜リンパ節郭清、抗がん剤治療など集学的に治療を行います。放射線治療が必要な場合は近隣医療機関と連携して行います。
- 副腎腫瘍
- ホルモン活性のある腫瘍・悪性腫瘍に関しては腹腔鏡手術を行います。
- 前立腺肥大症
- 薬物治療では改善が困難な場合は経尿道的内視鏡手術を行い、排尿症状の改善を図ります。低侵襲な手術(経尿道的前立腺吊上げ術、尿道ステンス)などを選択することもあります。
- 尿路結石
- 腎・膀胱・尿管・尿道に形成され自然に体外に出ることが期待できない結石に対しては内視鏡治療を行っています。主に膀胱砕石術、経尿道的腎尿管結石砕石術、経皮的腎尿管結石砕石術を行います。
- 尿路感染症
- 腎盂腎炎、精巣/精巣上体炎、膀胱炎、前立腺炎など尿路における感染症に対して治療を行います。必要に応じて適切なドレナージ処置(尿管ステント留置・腎瘻造設・膀胱瘻造設など)を緊急で行います。病態に応じて排尿障害の有無や閉塞などを評価して再燃をできる限りの抑える治療を心掛けています。
- 外傷疾患
- 腎、尿管、膀胱、尿道、精巣外傷に対して緊急対応、手術を行います。外傷に関しては持続出血などがあり血管塞栓術などを要する場合は施行可能施設へ依頼します。
その他の疾患
排尿障害を伴う包茎、精巣/精索捻転、神経因性膀胱、尿管膀胱逆流症、腎盂尿管狭窄症、間質性膀胱炎(水圧拡張術)、EDなど。
泌尿器科の医師紹介
- 泌尿器科部長
- 山口 隆大(やまぐち たかひろ)
- 近浦 慶太(ちかうら けいた)
- 笹岡 祐次(ささおか ゆうじ)
- 牧野 耕(まきの こう)
お問い合わせ
- 診療時間
- 【 平日 】午前 8:30 ~ 11:00※予約のある方は指定の時間
- 休診日
- 土曜、日曜、祝日、年末年始(12月29日〜1月3日)※急患はこの限りではありません。