腫瘍内科

Oncology

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現在、国民の2人に1人が「がん」を経験し、3人に1人が「がん」で命を落とす状態で、「がん」は国民病的な存在となっています。がん治療は、手術療法、抗がん剤治療、分子標的治療、免疫療法、放射線治療、緩和療法に分かれますが、その中で内科治療の占める割合は大きく、手術をした患者さんでも内科治療を受けられる方もいらっしゃいます。
がんの内科治療は様々な副作用を伴い、抗がん剤の取り扱いに慣れた医師が行わないと、重大な副作用を発症し治療効果もあがりません。
当科での対象疾患は、肺癌、悪性胸膜中皮腫等の胸部悪性腫瘍です。肺癌については、呼吸器内科・外科と連携しており手術可能な症例は呼吸器外科へ紹介し当院で手術します。
肺癌の内科治療はこの10年間でみても格段進歩しており成績も向上しています。癌細胞の遺伝子情報を調べる事で分子標的治療の適応の有無をチェックして、各患者さん毎にテーラーメイドの治療を提供出来ます。また、ノーベル医学賞で有名となった免疫療法(PD-1抗体、PD-L1抗体、CTLA-4抗体)は、抗がん剤単独治療と比し効果も上がっております。その副作用については、抗がん剤ほど発現頻度は高くありませんが、抗がん剤とは違った、免疫療法特有の副作用が起こり得ます。治療においては使い慣れた医師でないと対応が遅れる場合があります。

外来で抗がん剤治療を行うに際し、当院は広くて明るく眺めも良い立派な外来化学療法室を完備しており、アメニティーについても配慮し快適な環境で抗がん剤治療を提供出来ます。がん化学療法認定看護師を含め抗がん剤治療に熟練した看護師が常勤しており、気になる事、心配事も気軽に相談していただけるようにしております。

肺癌
抗がん剤治療、分子標的治療、免疫療法、抗がん剤治療+免疫療法、放射線治療、抗がん剤治療+放射線治療と多様で、ガイドラインに沿った、個々の患者さんに合ったテーラーメイドの治療を提供できるように心がけます。
悪性胸膜中皮腫
抗がん剤治療、免疫療法。
2021年度 2022年度 2023年度
抗がん剤
治療件数
外来 60件 109件 721件
入院 39件 24件 179件
分子標的
治療薬
上皮成長因子受容体阻害剤(EGFR-TKI) 2件 2件 9件
ALK融合遺伝子阻害剤(ALK-TKI) 0件 4件 2件
免疫療法
(単独)
ニボルマブ 0件 4件 22件
ベンブロリズマブ 6件 7件 8件
アテゾリズマブ 0件 18件 11件
デュルバルマブ 7件 14件 7件
抗がん剤
+
免疫療法
抗がん剤+ベンブロリズマブ 26件 26件 176件
抗がん剤+アテゾリズマブ 4件 30件 0件
抗がん剤+デュルバルマブ 6件 12件 32件
免疫療法+免疫療法 ニボルマブ+イビリムマブ 0件 1件 0件
腫瘍内科 部長
牛島 淳(うしじま すなお)
診療時間
【 平日 】午前 8:30 ~ 11:00※予約のある方は指定の時間
休診日
土曜、日曜、祝日、年末年始(12月29日〜1月3日)※急患はこの限りではありません。

〒865-0005 熊本県玉名市玉名550番地

FAX:0968-73-2867(代表)  FAX:0968-73-5300(地域医療連携課)