臨床研修プログラムの目的と特徴
研修医として患者を全人的に診ることができる総合診療能力を培うプログラム
2015年4月、地域医療を実践しつつ教育を行う部署として「熊本大学医学部附属病院地域医療実践教育玉名拠点」が前身の公立玉名中央病院に開設されました。これは、地域医療を志す医師、臨床研修医及び医学生に対し、地域医療を実践しつつ教育することで地域に貢献できる医師を養成し、更に地域の医師不足を解消することを目的としています。
その一環で新たに総合診療科を新設し、外来・入院・在宅医療に取り組んでいます。指導医は常時2名が在籍し、研修医と共に診療を実践しつつ、教育を行っています。
現在、地域の多くの病院で望まれる医師像は「プライマリ・ケアを行える医師」との統計結果が出ており、これからの医師には、いずれの科に所属しようと、総合医マインドを持つことが望まれます。
2018年に開始された新専門医制度で新たに総合診療専門医が基本領域に新設され、少しずつではありますが、地域医療マインドを有した研修医育成も進みつつあります。更に、研修医教育を通して、常勤医師(指導医)が増え、診療科の常勤化も進み、医師偏在の解消への足掛かりも見えつつあります。
このように、当院の臨床研修は、地域医療研修教育機関としての機能と共に、地域の医師不足解消を使命と
し、より多くの研修医及び医学生に学習の場を提供しています。
アピールポイント
継続的に地域貢献できるジェネラリストを育成する
当院は有明医療圏、特に玉名市周辺における地域医療を最前線で担っており、診療圏は玉名市以外に県北部を広くカバーしています。患者を疾患単位で捉えるのではなく、人間(ヒト)として、職場・家庭環境に至るまで、病前・病気・病後まで、時間軸で診療を行っています。また、一次・二次救急医療も担っており、地域完結型の救急医療も研修が可能です。
医師不足にある地域で研修することは、すなわち、一人の医師が担当できる患者の人数が必然的に多くなるという事です。つまり、研修医が経験すべきcommon diseaseを数多く経験でき、指導体制が整いつつある当院での地域医療研修は、研修医として経験を積むには最適な環境と言えます。主治医として主体的に診療に関わる結果、「自分の患者さん」という意識を持ち易く、責任を持って優しく接し、患者の為、地域の為に貢献する事ができます。
患者から見た、白衣を着た目の前の「医師」は、循環器内科医でも、整形外科医でも、眼科医でも、精神科医でもなく、「医師」なのです。その気持ちに応えられる「医師」を一緒に目指しませんか。
ローテーションパターン例
1〜4週 | 5〜8週 | 9〜12週 | 13〜16週 | 17〜20週 | 21〜24週 | 25〜28週 | 29〜32週 | 33〜36週 | 37〜40週 | 41〜44週 | 45〜48週 | 49〜52週 | |
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1年目 | 総合診療科 | 呼吸器 内科 |
糖尿病・ 内分泌内科 |
麻酔科 | 消化器 内科 |
外科 | 小児科 | 救急科 | 外来研修 | ||||
2年目 | 地域 | 選択研修 | 産婦人科 | 精神科 | 選択先週 |
くまもと県北病院での受け入れ可能診療科
1年目選択必修:内科(*)、外科、麻酔科、小児科、救急
2年目選択研修:内科(*)、整形外科、泌尿器科
※内科:呼吸器内科、血液内科、消化器内科、糖尿病内分泌内科、循環器内科、総合診療科、腎臓内科より選択
プログラム参加病院
協力型病院 | 臨床研修協力施設 | ||
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熊本大学病院 | 熊本医療センター | 御所浦診察所 | 熊本機能病院 |
熊本中央病院 | 和水町立病院 | 安成医院 | 春日クリニック |
済生会熊本病院 | 熊本赤十字病院 | 上天草総合病院 | 向陽台病院 |
荒尾市立有明医療センター | 熊本市民病院 | 福田病院 | 玉名病院 |
荒尾こころの郷病院 | 松本内科・眼科 |
参考資料
プログラム名 | くまもと県北病院卒後臨床研修プログラム |
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参考資料 | 年次報告(様式10) 別紙1 別紙2 別紙3 別紙4 時間外・休日労働時間数 |
臨床研修に関するお問い合わせ
随時、病院見学を行っております。
ご希望の日程を調整いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
また、遠方からで宿泊をご希望の方はその旨をあわせてお伝えください。
総務課直通
Tel.0968-79-7323〒865-0005 熊本県玉名市玉名550番地 FAX:0968-73-2867(代表)
総務課 東
E-mail:kensyu@kumakenhoku-hp.jp