ごあいさつ

くまもと県北病院は令和3年3月1日に開院し、早3年が経ちました。コロナ禍の中での開院でしたが、新型コロナウイルス感染症も通常の感染症としての取り扱いとなり、日本全国で海外からの観光客も増加し、文字通りコロナと共存するポストコロナの時代となりました。当院もポストコロナの体制での運用を開始しております。当院は30余の診療科、病床402床を有する県北の基幹病院であります。病床の内訳は一般病床312床、回復期リハビリテーション病床45床、地域包括ケア病棟45床で、高度医療から救急医療、地域医療に力を入れております。熊本大学病院の地域医療・総合診療実践学寄附講座の玉名教育拠点も設置された教育病院でもあります。

開院後、連携の先生方の紹介に加えて、救急に特に力を入れ、県北で最も多い救急患者を受け入れてきました。また小児の24時間の診療体制を維持しており、多くの子供たちが受診しております。一方、最先端の診療機器も導入し、泌尿器領域のロボット支援下手術や多くの癌の手術も行い、症例数も順調に増加しております。また昨年は外来予約センターの立ち上げなど患者サービス面でも充実をはかっております。災害医療の一環として、先日は能登半島にDMAT隊を派遣いたしました。今後は人口減少の中、高度な急性期医療と合わせて、高齢化社会に即応した亜急性期医療、健診を中心とした予防医療にも力を入れていきたいと考えております。

さて、医師の人事においては、本年4月より救急科が新設され、救急医療を一層充実させ、皆様のご期待に応えたいと思います。また消化器外科・外科におきましてはスタッフが1名増員されました。全体として令和5年度において16名（内7名研修医）の医師が医局人事による異動などにより退職、15名（内5名研修医）が入職し、常勤医総数80名の県下でも有数の医師数を維持しております。

今後も、救急医療、がん診療、災害医療、予防医療、小児の24時間診療体制など病院の基幹診療も継続し、地域の皆さまに利用しやすい病院として職員一同、県北の医療を力強く支えていきたいと思っておりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

2024年5月

県北の急性期医療を担う中核病院として、近隣の医療機関や介護施設と協力し、患者さんを中心とした安全で質の高い医療を提供します。

熊本大学と連携し、最新の医療機器と精鋭のスタッフを備えた高度な医療を実践し、地域住民の皆様に高度な医療を提供します。

地域医療構想のもと、両病院の機能を統合し、医師会、歯科医師会、薬剤師会はもとより、介護福祉施設の皆様とも連携します。

熊本大学の地域医療教育の拠点として、総合診療専門医の養成や新専門医制度に対応した教育病院を目指し、多くの研修医、修練医を育てていきます。

救急医療を強化し、小児を含め住民が24時間安心して生活できる様に医療の側面から支援します。また災害拠点としての機能強化もはかります。

予防医療にも力を入れ、時代のニーズにあった検診事業を充実させます。新たに循環器やがん検診を強化します。

職員が一丸となって、地域の皆様に愛され信頼される病院を目指しますので、何卒よろしくお願い申し上げます。